テレビやラジオで活躍するお笑い芸人としてだけでなく、女性特有の身体の悩みや生き方について発信する姿にも支持が集まるバービーさん。
心身のケアについて伺うと常に情報を収集して、積極的にさまざまな施術を行っているといいます。そして、最近、心身に大きな変化があったのだとか。なりたい自分になるためにアップデートを続けるバービーさんに話を伺いました。
プロフィール
ばーびー 1984年北海道生まれ。2007年、相方のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。ワイドショー番組TBS「ひるおび!」のコメンテーター、TBSラジオとPodcastで配信中の「バービーとおしんり研究所」のパーソナリティを務めるほか、生まれ故郷の町おこしにも尽力。ピーチ・ジョンとのコラボ下着の開発など活動は多岐にわたる。YouTube『バービーちゃんねる』、著書に『本音の置き場所』(講談社)、『「わたしはわたし」で生きていく』(PHP研究所)がある。
フェーズが変わり、仕事の向き合い方に変化が
―バービーさんはテレビやラジオなどに出演される以外にも本当に幅広い活動をされていますよね。
そうですね。ウェルビーイングや女性の生き方について講演でお話ししたり、ビジネスカンファレンスに呼んでいただいたり。地元・北海道の町おこしもやっています。また、下着のプロデュースや執筆、YouTuberとしての活動も。そこでは女性の身体や性の悩みやメイク、美容医療などさまざまなことを企画・発信しています。
―お笑い芸人としてデビューして、今の活躍に至るまでどういった経緯があったのでしょうか?
2019年、あるラジオ番組で、以前から興味のあったジェンダーや下着の話をしたところ、多くの反響をいただいて、それまでとは違った仕事が増えていったんですね。ただ、慣れないこともあったり、あまりに忙しすぎてメンタルが弱ったこともありました。このままではいけないと思って、マネージャーさんと相談して、仕事のバランスを調整したんです。それで、ここ2、3年ぐらいよりリラックスして仕事ができるようになりました。
─頭も体もフルに使う仕事だと思うのですが、普段はどういうケアをされていますか?
ふくらはぎのむくみを感じたら、筋膜ローラーを使って足をマッサージしています。あと、寝る前はストレッチポールの上で仰向けになって背筋を伸ばしてリラックスするようにもしています。
私が愛用している美顔器は顔だけじゃなくて、肩こりや首の凝りにも効くんです。顔もスッキリするし、ぐっすり眠れる。あ、普段は服の上からはしないですよ、これは撮影用にしてるフリということで(笑)。
いつもしなきゃいけないことで頭の中がパンパンになりがちなんですが、寝る前に余裕があったら本を見るようにしています。文字を追って情報を蓄えられる本ではなくて、何も考えずに読めるグルメ系の本が好きです。「うわー、おいしそう」って眺めるだけでも幸せな気持ちになります。
体が軽くなると歩くだけでも気持ちがいい
ただ、ケアの時間は満足に取れていないのが現状なんです。美顔器も筋膜ローラーも「これ以上無理!」という時に使うレスキューアイテム。でも、この2ヶ月間体質改善して、すごく体が変わったんです。
―体質改善をしようと思ったきっかけは?
昨年の秋にハワイで挙式をすることになって、理想のドレスを着るためにくびれを作ろうと。それで、定期的に運動したり、エステや整体に通ったところ、ウエストが約10cm減、体重が約6kg落ちたんです。個人的には痩せたことよりも、なんとなくダルかった体が軽くなって、動きやすくなったことが嬉しかったですね。
反り腰が改善されたのも大きな変化でした。もともと中学生の頃にテニス部で腰を痛めてからずっと腰に爆弾を抱えたような生活をしていたんですが(笑)、腰が改善されると腸や骨盤の位置が正しくなって、歩きやすくなりました。散歩していても気持ちがいいんですよね。
―具体的にどんな運動をされていましたか?
入会しているジムのアプリに「反り腰改善の運動」が紹介されていたので、それをヨガマットの上で毎日やっていました。マシーンを使った激しい運動は一切やってないんです。家でできる運動が自分にとっては続けやすくてよかったのかもしれません。
自分の体質を知って、食生活を見直す
―運動以外に気をつけたことはありましたか?
食生活を見直しました。遺伝子検査をしてみたら、私は糖質のリスクが高いタイプだとわかったので、タンパク質を積極的に摂るように。そして、体を冷やさない食べ物、タンパク質、糖質の順に食べるといいというアドバイスもあったのでその通りにしてみると、血糖値の上昇を抑えられて、身体のだるさを感じにくくなりました。あとは添加物を避けたり、ワインを飲みすぎないようにも心がけましたね。
ファスティングも効果がありました。約2日間の断食を1度、16時間何も食べないプチファスティングを2回ほどしたんですが、胃腸が空っぽになると自然と骨盤が立つのを感じられたんです。ファスティングの回復食として知られている「梅流し」も定期的に食べています。胃腸の働きが促されて、数時間後には老廃物が排出されるんですよ。これが爽快で。
基本的には厳しい食事制限はしていないんです。朝はタンパク質補給にプロテインと季節のスムージー。昼は仕事先で用意していただいたお弁当をしっかり食べます。夜ご飯は20時に食べ終えるのを意識しているぐらいでこちらも自由に食べています。
体質改善中、旅先でつい食べすぎてしまったこともあったんですけど、ほとんど体重が増えなかった。自分の体質にあった食事をするってちょうどいい体重を保ちやすくなるんだって驚きました。こうやって体の軽さをキープできると次は脳をデトックスしたくなったんです。
知識が蓄えられていくのが面白い
―脳のデトックスはどういったことをされましたか?
アクセスバーズといわれる施術を受けました。脳の処理能力を上げると言われている施術で頭にあるポイントを軽くとんとんと触れるだけで、パソコンのキャッシュが削除されるようなすっきりした感覚があるんです。施術中は瞑想状態に入って、深いリラックスが味わえるのもよかったですね。
―バービーさんは若い頃から生理やPMSに向けて対策をされたり、治療をしたり、また肌質改善や美容医療など積極的にさまざまな施術を受けていらっしゃるイメージがあります。
そうですね。体や心のことに興味があって「これ、よかった」というものに出合いたいという気持ちがあるんです。友達と情報共有して、東洋医学も西洋医学もジャンルレスで興味のある治療や施術を受けています。そうするとどんどん経験と知識が蓄えられて、ある施術を受けている時に、過去に受けた別の施術のメソッドが繋がったりして面白いんですよ。
自分の調子がいいと、周りの人もきっと嬉しい
―オン・オフの切り替えはどうされていますか?
家では夫によく「じっとしてなさい」と言われます(笑)。あれもこれもやんなきゃってバタバタして結局、何も進んでなかったりするんですよ。その点、仕事はリラックスして取り組めていますね。
─リラックスして仕事に臨めることと心身の調子は関係していると思いますか?
はい。体調に気分が左右されるタイプなのですごくそう思います。以前自分のラジオでも話したんですが「体調は股関節次第」というセオリーがあるんです。股関節が凝り固まっていると腸の動きが鈍くなって、体がダルくなる。SNSを見ても暗い気持ちになって、負のループに入るんです。股関節をほぐしておくと、姿勢や内蔵の位置、筋肉の使い方も変わって、より活動的になれます。
そして、自分の体調がいいと笑顔で話す余裕が生まれる。以前は不調でどうしても周りの人のことにまで気を配れないことがありました。今は共演者の人との世間話や講演を聞きに来てくれたお客さんとの掛け合い、散歩中に出会った方との何気ない会話を楽しめるようになりました。そして気づいたのが、自分の機嫌がいいと周りの人も嬉しそうにしてくれるということ。自分の体調の良し悪しは周りの人にも影響を与えているだなって。
─この2ヶ月でさまざまな変化を体験されたバービーさんですが、これからどんな”自分”でありたいですか?
機能性のある体でいたいですね。体の調子がいいとパフォーマンスが上がって、毎日健やかで過ごせることを実感したので、またダルさを感じる生活に戻りたくない。機能性を上げて、面倒なことも後回しにしない性格とか、フットワークの軽さを手に入れられたらと思っています。自分の身体のオーナーは自分。常にメンテナンスして、性能良くいたいですね。