サーチ search 記事を探す
follow us
Instagram X

©2024 TSUZUKU Magazine. All Rights Reserved.

サーチ search 記事を探す
  • 植物が教えてくれた、 自分を労わるということ。
  • 肌も心も体も、 ずっと柔らかく。
  • 自然に身を委ねて、 心と体のリズムを整える。
  • 日本茶の魅力を世界へ、 そして、未来へ。
歌手 新羅 慎二さん

植物が教えてくれた、
自分を労わるということ。

interview2026.01.13

ステロイドなしでは歌うことさえ難しかった時期に、植物療法と出会った歌手の新羅慎二さん。その変化を間近で支えたのが、NeRoLi herbの主宰であり植物療法士の菅原あゆみさん。二人の出会いは、やがてポッドキャスト『植物最高Radio』へと発展。以前取材したカフェ〈ロータス〉の料理長・外島幸輝さんもヘビーリスニングしているというこの人気番組の裏側には、植物がくれる気づきと、心と体が少しずつ変わっていくリアルな物語がありました。今月は新羅さん、菅原さんの二人をお迎えしたスペシャル対談をお届け。前半は植物療法とはなんなのか、新羅さんが実践する植物を軸にしたケアについて教えてもらいました。

プロフィール

新羅 慎二さん
歌手 新羅 慎二さん

にら・しんじ/歌手。俳優。1976年、東京都生まれ。2003年に湘南乃風のメンバー「若旦那」としてデビュー。2018年から本名の「新羅慎二」名義での活動を本格的にスタートし、音楽活動や役者、ラジオ番組『循環Radio』『植物最高Radio』、ZINEの編集長など幅広い領域で活躍。また、ムコ多糖症候群患者の支援活動や自然災害被災地の支援活動を行っている。昨年、『植物最高Radio』から誕生した菅原あゆみさんとの共著『読む「植物最高」』(徳間書店)(https://amzn.asia/d/bOWLsXM) が発売。

プロフィール

菅原 あゆみさん
植物療法士 菅原 あゆみさん

すがわら・あゆみ/「NeRoLi herb」主宰。植物療法士。2015年より「大切な人や、家族のための植物療法」をコンセプトに「NeRoLi herb」を立ち上げる。英国式植物療法、漢方、和漢、アーユルヴェーダなどを基本としたオリジナルメソッドを確立し、産地や製法などを厳選した本物の植物の力を広める。個々の体調に合わせたブレンドハーブのカウンセリングは、1年以上予約の取れないほど人気になり、現在は完全紹介制となっている。女優、モデル、ヘア&メイクアップアーティストなど、美のプロフェッショナルたちからの信頼も厚い。主な著書に『植物はどんなときも私の味方!幸せになるためのハーブレシピ』(世界文化社)、『植物の力でキレイになる ネロリハーブ』(主婦の友社)。

植物がつないだ出会いからスタートした『植物最高Radio』。

―二人が出会ったきっかけを教えてください。

新羅慎二さん(以下、新羅さん):数年前ツアーが続いて、喉の調子が悪くなり、持病の副鼻腔炎も悪化して。調子が悪くなるたびに病院に行ってステロイドを処方してもらうので、一時的に良くなるんですけど、喉や鼻以外のところの調子が悪くなるというのを繰り返していて。いよいよ歌うのがしんどくなって、ボイストレーニングの先生に相談したら、あゆみ先生を紹介してくれたんです。

菅原あゆみ先生(以下、あゆみ先生):正直に言うと、私は若さん(新羅さんの通称)のこと知らなくて、最初に会った時、「この人、ちゃんと私の話を聞いてくれるかな…?」って心配したんですよ(笑)。でも、すごく真面目で。「このハーブティーを飲んでね」と伝えたらその通りに飲んでくれるし、「飲み続けていくうちにこんなふうによくなったよ」と改善していく過程も毎回ちゃんと報告してくれて。なんて誠実な人なんだろうって感動しました。

―新羅さんは植物療法を続けていくうちに効果を実感されたんですね。

新羅さん:ハーブティーを飲み続けたら、炎症止めや抗生物質に頼らなくてもよくなって、ステロイド治療で感じていた負担もなくなったんです。植物がなかったら今の自分はいないと思うくらい。だから周りで困っている人を見ると、つい「あゆみ先生に相談してみたら?」って紹介するようになった(笑)。

あゆみ先生:そう、偏頭痛持ちの人や調子が悪い友達をどんどん紹介してくれるの。若さんは人を放っておけないんです。周りの人たちの体調もどんどん良くなっていくから、植物の力をより感じてたんだと思う。そんな時に若さんのラジオ番組にゲストで呼んでもらって。

新羅さん:『循環Radio』っていう僕のラジオ番組であゆみ先生と話したら、「もっと聞きたい!」って声がたくさん届いて。それで、二人で植物をテーマにした番組を作ったほうがいいんじゃないかと思って、『植物最高Radio』がスタートしたんです。

あゆみ先生:最初は家のこたつで収録してたんだよね(笑)。音も悪いし、聞きづらかったんだけど、その後、プロの編集者が入ってくれて、一気に聴きやすくなった。

新羅さん:テーマも台本もない、完全フリースタイルというのは今も変わらず。その時々の近況や困っていることを話してますね。全部アドリブ。

あゆみ先生:花粉の時期だったら花粉に効く食事の話を。そこから腸内環境の話した方がいいよねってなって次の話題が決まるとか、そういうことが多いですね。あと、私は当たり前だと思っていたけど、若さんが「みんな知らないから、言った方がいいよ」って教えてくれるので、自然にトークテーマが決まる感じです。

続けるからこそ気づいた。今日の選択が、未来の自分をつくるということ。

―番組がスタートして約2年。健康ジャンルでは常に上位にランクインするほどの人気です。

あゆみ先生:それは私たち自身も驚いてます(笑)。なんでこんなに聞いてくれているのか、不思議だったんですけど、リスナーさんからのコメントを読むと、若さんと同じ気持ちで聞いてる人が多いみたいなんです。たとえば私が「これは体に良くないよ」と言うと、若さんが「えー!知らなかった!」って素直に驚くじゃない?あれがいいらしくて。リスナーさんも頷きながら聞いてくれてるらしいんです。多分、専門家二人が語り合う番組だったら、リスナーさんは置いてきぼりにしてたんじゃないかなって思います。

―私も新羅さんに共感しながら聴いているタイプです。コンソメを無意識に使っちゃってたなとか共感することが多くて。

あゆみ先生:そういう人多いみたいですね。若さんは塩とか砂糖とかと同じ調味料として、「コンソメ」があると思ってたんだよね。

新羅さん:だって、料理教室の番組見てたら、当たり前にレシピに「コンソメ 00g」とか出てくるんだもん。

あゆみ先生:そうだよね(笑)。若さんは、「俺を責めないで、レシピサイトに怒ってよ」って言ってたよね。リスナーさんも若さんと同じように思い込んでることもあるという人が多いから、聞きやすいのかもね。

―『植物最高Radio』を聞いて、食べるもの、選ぶものが変わったという人は多そうです。

あゆみ先生:そうですね。これまで悪いものだと思わなかった食べ物が体に与える影響を知ると、気をつけようと思う。そうすると普段の買い物でも「こっちにしておこうかな」って行動が変わる。食べるものが変わると、体は変わっていくんです。私はそういう小さな一歩の積み重ねが、大きな病気を防ぐ力になると思ってます。

新羅さん:わかる。自分が植物の力で楽に生きやすくなったからこそ、こういう情報を必要な人にも届けたい。それがラジオを続けるモチベーションにもなってる。

―新羅さんは、植物の薬効性をもっと広めたいと東京・神宮前に薬酒バー〈木馬®︎〉を開業し、そこでは菅原あゆみ先生が監修した“植物最高カレー”を提供。そのバーが2025年11月にランチ営業中心の〈喫茶 植物最高〉にリニューアルしましたね。

新羅さん:以前は夜のバー営業が中心だったんですが、なかなか夜は行きづらいという方が多かったので、営業時間を変えて、喫茶営業メインのお店に変えました。カレーのレシピは自然素材やヴィーガン料理に精通した〈VIBES CURRY〉の伊藤恵太郎さんが担当してくれているんですが、今回のリニューアルに合わせて、お米は「のはら農研塾」の無農薬の玄米に23穀米を加えパワーアップしたんです。

あゆみ先生:〈喫茶 植物最高〉のカレーは食べる薬。週に一度食べるだけで漢方治療と同じくらいの効果があるんです。貴重な“冬虫夏草”や、ストレスに強くなると言われる“エゾウコギ”など、40種類のスパイスとハーブを贅沢に配合しています。通常だったらこれだけのハーブやスパイスを使うと香りも味も尖って、薬っぽい味になって食べづらいんですけど、〈VIBES CURRY〉の伊藤さんが素晴らしいレシピを開発してくれたおかげで、すごくおいしいカレーができました。無添加・グルテンフリーだから胃ももたれないので体が弱っているときこそ食べてほしい。

新羅さん:カレーだけじゃなくて、ハーブを使ったお酒もあります。そういうドリンクが飲める場所ってほとんどないので、ぜひ飲んでみてほしいですね。それから、ラジオであゆみ先生が紹介するレシピがあるんですけど、それが月一メニューとして登場する予定です。

―今後やってみたいことはありますか?

新羅さん:ありがたいことに〈喫茶 植物最高〉は、すでにいろんなお話をいただいていて、今後は地方にも展開できたらいいなと思っています。いろんな土地に〈喫茶 植物最高〉のカレーとかハーブチンキが味わえる場所があるといいなって。自分自身、あゆみ先生と出会ってから、食べものに気をつけるようになったんですよ。衝動的に甘いものが食べたくなった時、これって体が疲れてるから欲してるのか、それとも中毒的に欲してるのかの違いがだんだん分かるようになってきた。もし、中毒的に欲しているだけだったら、“必要ない”と思えて、自然とやめられるんです。

あゆみ先生:すばらしい!

新羅さん:中毒症状を起こす食べ物って実はけっこう限られているんだよね。それが徐々にわかるようになってくる。ハーブティーを飲んでいると、今まで気にせず食べていたものでも、口にすると、体と舌が自然に教えてくれるんですよ。「この香り、強すぎるな」、「これ食べたらだるくなりそうだな」って。ただ、そうやって気づけるようになるには時間はかかる。でも、続けていれば必ず誰でも変化する。だからこそ、すぐに結果を求めず、習慣にするのが大事なんですよね。

あゆみ先生:ほんと、そう。続けるってすごいことなんです。

不調や持病を植物の力で癒していく。

―新羅さんのケアにまつわるアイテムも教えてください。

新羅さん:あゆみ先生がブレンドしてくれた鼻炎用ミストを持ち歩いています。手首につけたり、空中に散布したりして香りを吸い込むと、自然と鼻水やくしゃみがすっと止まります。

新羅さん:ライブ前はあゆみ先生がブレンドしてくれたお茶をステージに上がる前に必ず飲みます。歌っていると、どうしても喉に負担がかかるので、ハーブティーを飲んで喉の粘膜を守るようにしています。薬をやめてハーブティーを飲むようになってから、前に比べて声も出しやすくなりましたね。終演後はまた別の喉を労わるハーブティーを飲んでいます。普段はオイルマッサージも欠かせません。痛風持ちなので発症を防ぐためにも、毎日マッサージオイルで足をほぐすようにしています。むくみ対策にもいいんですよ。これもあゆみ先生がブレンドしてくれました。

新羅さん:出かける時や車に乗る時は「Blanket Aroma SHOOTING STAR」を一吹き。するとスッキリするんですよ。

あゆみ先生:ラベンダーやプチグレンなど緊張をやわらげる効能の精油をブレンドしていて、頭痛がするときにもオススメなんです。お仕事の時や、気分を切り替えたり頭をスッキリさせたい時にもピッタリです。天然の植物の色も綺麗ですよね。

フェイバリット favorite 使い続けたいもの

インディアンジュエリー

インディアンジュエリー

仕事を快適にしてくれる大事な相棒、何気ない日常を彩る日用品など、“いつもの自分”をつくってくれる、お気に入りのアイテムはありますか?
これまでも、これからも、長く使い続けたいものを教えてください。

長年身につけているインディアンジュリー。鷹の爪やトルコ石、羽、麻など、インディアンジュエリーのモチーフには自然に対する感謝の気持ちや家族や仲間への友情の証だったり、豊作の願いが込められています。

ドリンク drink お風呂上がりの一杯

ネロリハーブの「おやすみブレンド」

ネロリハーブの「おやすみブレンド」

私たちのチームは「お風呂と健康」について長年、研究してきました。心をほぐし、体をしっかり温めてくれる入浴タイムの後、喉を潤すためにどんなドリンクを飲んでいますか?
愛飲している一杯を教えてください。

お風呂上がりにはネロリハーブのハーブティー「おやすみブレンド」を。お風呂は大好きで、自宅にヒノキ風呂を作るほど。ただ、湯船が割れてしまって最近は銭湯通いをしています。銭湯やお風呂・サウナ愛が高じて、新羅慎二とは別名義の「湯水愛(ゆみずあい)」という”風呂ネーム”を使ってイベントを企画したり、ラジオに出演することも。

Photo/Nanako Ito

Hair & Make-up/Rika Fujiwara

Text & Edit/Mariko Uramoto